ロルファー(ロルフィング資格取得)になるには、鍼灸師になるには
私は、鍼灸、ロルフィングをしているので、それらを
「勉強したい、資格を取りたい、仕事にしたい」
という方のお話を聞いたり、相談を受けることがあります。
嬉しいですね(私が気楽そうにしているからかな(笑))
「楽しいですよ、ぜひその夢に向かって進んでください!」
と話しています。
鍼灸も、ロルフィングも、心も、身体も…
まだまだわからないことばかり。。。
恐らく一生かかっても理解することができないと思います
逆に考えれば、一生楽しめます^^
資格所得というよりも、生き方や物事のとらえ方を学ぶ
鍼灸・東洋医学も、ロルフィングも
職業としての知識や技術を学ぶというよりも
「生き方や、物事の捉え方」を学ぶようなものだと感じています。
世の中を 「魔法の眼鏡」 をかけて観る感じです。
特に、ロルフィングのトレーニングでは、
日本の教育のような知識詰め込みの授業ではなく、
体験を通した感覚や、つながりを大切にしたものを学びます。
とあつく、あつくるしく^^;語るのですが…
でも、多くの方が次に気になるのは
「生活できるの?収入は?安定は?」というところ。
ロルファー、鍼灸師で生活ができる?未来は?
今は鍼灸、整骨院などの治療院で136,460軒(H28時点)あるそうです。
その他の民間の整体、マッサージなどを合わせると180,000軒以上だとか。
さらに、ヒーリング、サロン関係などを合わせるともっともっと多いはずです。
コンビニエンスストアが約56,000店。
と考えると・・・恐ろしい数です。
実に今は、
3年間以上継続できる整体院は、10%以下
5年間以上継続するとなると、2,3%というデータもありました。
整骨院、鍼灸院、マッサージ院で2018年 倒産件数がここ10年で3倍超!
いつの間にか空き店舗になっている!なんてことも増えてきました。
心配なのもわかります。
鍼灸師、ロルフィングは?
先日、鍼灸学校、ロルファーの同期と会いました。
そこで話したのは、
卒業後数年経った今、何人が鍼灸をしているだろうということ。
鍼灸師になるには3年もの学校生活のあと、国家試験を受けます。
10代~60代のクラスメイトとともに夢をもって勉強しました。
もちろん時間も、お金もたくさんかかるのですが、
今、実際に鍼灸師として活動している人は
ほとんどいない様子
鍼灸師だけでなく、柔道整復師と合わせて合計6年学校に行き、開業したという知人も、やめたという話を聞きました。
ロルファーになるには、1ユニット約8週間の授業を3ユニット受けます(2年ぐらいかけて)
平日、朝から夕方までしっかり学ぶので、仕事を辞めてという人がほとんどでした。
授業料だけでなく、交通費、滞在費に、家族を養っている人はその間の生活費、卒業後の開業費など
実際、私も上の子が生まれてすぐ、勤めていた病院を辞めて、トレーニングに参加。
その間、無職の父…今思えば無茶させてもらったと思います。
そうしてなったロルファーですが、
同期から聞いた話によると、
生活のために別の仕事をしながらとか、週末だけの活動とか、
ロルフィングをやめた、活動をしていないという方も多いようです。
(実際、関西でも協会に登録されているロルファーは少ないですが、ロルフィングの資格を持っている人はもっといます。)
いろいろな事情があってのことだとは思いますが
素晴らしいものなのに・・・
どうにかできないかなと話をしていました。
いまだ、鍼灸はご年配がするものという感じがありますし、
「ロルフィングしています」といっても
「イルカ(ドルフィン)の調教師さんですか?」といわれますからね(笑)
つまり、鍼灸師やロルファーの仕事は、
とても不安定だということ
なんの保障もありません
看板あげれば来てくれる時代は終わり
鍼灸師、ロルファーに限らず、フリーで仕事されている方は皆同じだと思います。
「お店を始めたら、多くの人が来てくれる!」なんて良い時代もあったようですが、今はそんなことはありません。
また、これらの資格で就職という選択も難しいですし、特に潰しが効かない仕事だと思います。
鍼灸師、ロルファーになりたい!という方には厳しい内容ですが、安心してください。
もちろん華々しく活動されている方もたくさんおられます。
(私はこじんまりと、なんとかなんとかやっていけてます(笑))
でもこれはどんなところでも一緒だと思います。
いまやお医者さんでも、弁護士さんでも独立開業し、活動していくのが難しい時代といわれています。
特に歯医者さんの歯科医院、美容院(2018年25万件)なんかは、すごい数で廃業率も高いとか・・・
整骨院も潰れているところも多いですよね(鍼灸師、柔道整復師の資格を取ったのにバイトしながらとか、別の仕事をしている友人もいます)
ただ資格さえあれば、ただ技術があれば、では通用しないのですね。
仕事場作り、ホームぺージや名刺、カタログ作りといったところから、お金や情報の管理を全部する必要があります。
経営と技術は別!
とても知識も技術も優秀な人だと思っていた人がやめている事実からすると、そのあたりは計画性を持っていかないと大変なことになります。
仕事として選択するのか?生き方を選択するのか?
資格取得することがゴールではなく、そこからがスタート。
常に学び続ける必要があります。(私はまだまだ勉強不足ですが^^;)
ゆえに、本当に好きでないとできませんね。
私自身は「なんとかなるさ~」と心配はしていませんでしたが、その道に進むか考えていた当時、鍼灸師、柔整師、整体師、ロルファーの方の話も聞きました。
やはり厳しさを教えてくれる方がたくさん、
「これからの時代は・・・」
「そんな資格より・・・」
「こっちの方が生活が安定する・・・」
どれもありがたいアドバイスなのですけれど。
一方で、
鍼灸、ロルフィングの我が師は
それぞれの「可能性、夢、希望」
を熱く語ってくれ、どんなことも惜しみなく教えてくれました。
この人たちのようになりたい!!その世界を知りたい!!
私の決め手はここでした。
(私が勝手に思っている二人の師匠は、その時も大先生だったのですが、今なお学び続けられています。まだまだ追いつけないですね。。。やはりステキです。)
鍼灸、ロルフィングがもっと多くの人に知ってもらえれば
世界がもっと幸せになるんじゃないかなと思って活動しています。
本当にステキな仕事ですし、興味がある人は是非。
もちろん新しいことをするのには、
不安も、大変なことも、いろいろなハードルもあるかと思います。
波もあるし、新しい施術、ヒーリングなども次々に生まれています。
だから、「ロルフィング」だけ、「鍼灸」だけでは難しいのかもしれませんし、もうビジネスとしては魅力的ではないかもしれません。
5年先、10年先はまた違う環境になっているかもしれません。
それだけ時代がすごい勢いで変わっていて、1年、1年その違いを感じています。
そんなときも、
どうして学びたいのか。
自分がどんな生き方をしたいのか。
その想いを大切に
進んでみてください。
応援しています!
コメント
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ロルフィングに出会って本当に良かったと心から思う一人です。
そして加藤先生にロルフィングを受けれたことは、私の個人としても、施術者としての転機となりました。
ありがとうございます。
私の感想ですが、自分の体や心の可動範囲を何倍にもしてくれるのがロルフィングであるのではと感じています。
ロルフィングを必要とする人に伝わるといいですね。
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>楽縁家めぐみブログさん
「体や心の可動域を何倍にもしてくれるのがロルフィング」
嬉しい&ステキな表現ですね。
そうですね、これからも必要な人に伝わるよう努めていきたいと思います。
ありがとうございました。