脊柱側彎症、側弯症
脊椎は、体の側面から見ると前後にカーブしています、これは生理的彎曲という正常な状態です。
一方で、正常な状態であれば正面あるいは背面から見ると脊椎はまっすぐに伸びています。
しかし、側方(横方向)に彎曲したり、脊椎がねじれている場合があり、これらを脊椎側彎症または側彎症と呼びます
側彎症の小学生の女の子
※掲載許可を頂いております。
小学校の健康診断で、病院での診察をすすめられたそうです。
病院では、側弯体操をするようにということでしたが、あまり変化がみられず
hinataにお越しになられました。
hinataでは・・・
側弯症といっても、先天性のものから、神経、筋、外傷性・・・原因がいろいろあります。
対応可能なものか判断し、
hinataでは治療は行わないこと、心身の改善のサポートをすることを理解して頂き(まだ小学生なので親御さんにご理解を)、ロルフィングやホリスティックヒーリングでやっていくことになりました。
まず、背中、背骨を観察。
ついつい、ここだけを見て評価してしまいがちですが、
全体のバランス、土台である骨盤、足、脚、歩き方、動きなどを観察していきます。
東洋医学的なバランスをチェック。
キネシオロジーで原因をチェック。
経絡バランス、エネルギーバランス、食、精神心理・・・いろいろなものが見つかりました。
セッションは・・・
キネシオロジーでチェックしたもので、優先順位の高い問題をみつけ、それが解消されるレメディ(フラワーエッセンス、ホメオパシーなど)を口に含んでもらいます。
反応が改善してくると、身体に軽くタッチしつつ委ねる感覚を引き出し、ロルフィング1回目の呼吸のサポートから。
つまり、背骨をあれこれせず、全体のバランスをみていきます。
肋骨周囲の緊張を取り除いたり、足、膝の動きを提案し、セッション終了。
キネシオロジーでは、食の問題をお伝えしました。
また、靴を見せて頂き指導(お越し頂いた時の靴は、外出用のおしゃれな靴でしたが、普段使いのスニーカーをお持ち頂くか、履いてきていただくよう指示)
ロルフィング経過中の写真
もちろん左右差、脚のねじれなどありますが、随分改善している様子。
何をしているかというと、方向性を提案しているだけ。
「こんな姿勢、歩き方もありだよ、チカラを抜くってこういうこと」と感覚に提案している感じです。
側彎症は、通学鞄の種類や重さ、寝る姿勢、睡眠時間、ベッドか布団か、などの生活習慣と関連がないと言われていす。
まだまだ不明なことも多く、それらが原因ではないのかもしれませんが、皆さんも日々の生活で感じられているように、生活習慣は心身に必ず影響があります。
日常生活で、テレビ、パソコン、スマホ、ゲームでの姿勢、片側が削れた靴、片側だけで重たいものをもつ、などそういった刺激の提案があれば、身体は変化していきます。
だからこそ、側彎症に限らず、歪んだ姿勢を無理やり矯正しても、整体しても、その場限りになってしまうのかも。
姿勢を矯正してもその時は良くても
後々、違う形で、違う場所に問題がでることが多々あります。
だから、身体がより喜ぶ提案をした方がいいんですね。
本質的なサポートとして、立ち方、歩き方、筋膜、骨だけでなく、
この子どもさんの場合は、食、靴、精神心理(親との関係性、母にもロルフィングを受けて頂きました)、歯(口腔内)の問題も出ていたのでそういったサポート・・・と、家族の協力も必要ということです。
約1年後
その後、10セッションを重ねバランスは随分変わりました。
それから1年経ちメンテナスセッションにお越しになられました。
春の健康診断では・・・
何も言われなかったとのこと^^よかったですね
ロルフィングは、治療でもないし、姿勢矯正でもありません、
ロルファーが一方的に施術をするのではなく、本人が、主体となり、自分のカラダを知り、自分のカラダを感じていきます。
「今、どう感じる?」「今、どう感じる?」と、感覚に働きかけていきます。
そうすることで感覚を取り戻し、心身の状態を本来あるべき健全な状態、自然な状態へと改善していき、さらには身体がもつ可能性を拡げていくものです。
もちろん成長の過程で、緊張もあれば、左右差も、クセもあります。
でも、ロルフィングを通して、セッション前と比べて、いろいろな可能性が拡がったのではないかなと思います。
hinataは、治療を行なっておりません。
痛みや違和感、症状は、カラダからの大切なメッセージ。
それらを無理やりなかったことにするのではなく、そうなった意味を知り、
心身のバランスを整え、動き・感覚・生活を見直し、より生きやすくする本質的なサポートを行なっています。
コメント