hinataでは、「ロルフィング」や、鍼灸を取り入れた「ホリスティックヒーリング」を受けにこられる子どもさんが増えています。
小中高校生だけでなく、未就園児、赤ちゃんまで。
そういったこともあり
「子どもの姿勢矯正、整体について」
ご相談を受ける機会も増えてきましたので、私の考えを書いておきます。
ムリな姿勢矯正、整体はおすすめしません
「子どもが猫背、歪みが気になる、姿勢が悪い・・・」
それで、運動が苦手、集中力がない、習い事がうまくできないなど。
親としては当然「何とかしてあげたい」と思います。
そこで、姿勢矯正、整体となるのですが、
私としては無理な姿勢矯正、整体はおすすめしません。
というのは、
今の姿勢になっているのも何らかの意味があるからです。
あなたの子どもさんだけ偶然?運悪く?ではありませんよね。
生活習慣、習い事、癖、想い・・・
生まれてから(実は生まれる前から)必要があり、意味がありそのようになっています。
そこを無視して
表面だけ無理やり真っ直ぐにするのはおかしいと思いませんか?
歪みや症状は、骨の問題?筋肉の問題?
ある子は、学校の先生にひどく怒られ、そこからずっと胸を閉じ、浅い呼吸しかできなくなりました。
ある子は、バイオリンの習い事で、先生の指導の通り普通のときでもバイオリンを弾いているような姿勢になっていました。
ねじれているので、肩のこり、腰の重たさを感じていました。
ある子は、親が離婚してから姿勢が歪みだしたそうです。ビクビクして、夜が怖いそう。
ある子は、常に脚を組んでいて、腰に歪みがある。
今のどのような姿勢でも、
環境、状況に合わせた最善の形を選んで無意識にしています。
それを、表面の肉体だけを見てムリに真っ直ぐにしても、
親の満足だけで子どもにとっては不快かもしれません。
また、環境、状況が変わっていなければ、無理やり矯正や整体をしても
すぐに元の状態に近づいていくと思いませんか?
「姿勢を正しく」は正解?
ついつい「背筋伸ばしなさい!!」「腰骨立てて!!」と言っていませんか?
(まだ小さい子は筋肉を発達させている段階なので、個人差が大きいですし、人と比べず
その姿勢ができない「環境」を見直すことをしてから指導してあげると良いと思います。
椅子の高さ、床(台)に足がついているか、机の高さがあっているか、ランドセルがあっているかなど)
もちろん気づきのための声掛けなどは大事かと思いますが、
無理に、筋肉を使い、不快な状態に持っていけば、疲労とストレスによりマイナスになります。
でも、いずれそういったことを繰り返すと
「見かけ上きれいな姿勢」が身に付くかもしれませんが、
常に力を入れていないとダメな
辛い生き方になります。
気持ちはわかりますが、それが子どものためでしょうか?
どこかの学校で、実験的に背中に長い定規を入れて姿勢を良くしようとしたら、みんな姿勢が悪くなったとか・・・
当然ですよね。
定規によって、姿勢を維持する筋肉がお休みしたり、軸を定規に頼ったりしてバランスが変わってきます。
矯正ベルトなどもきっかけをつくるのは良いかもしれませんが、使い続けると問題があるように思います。
では、何もしない方が良いの?というと、もちろんそんなことはありません。
どうすればいいのでしょう。
↓hinataでセッションした子どもさんの経過です(写真公開は親御さんの許可を頂いています)
1回毎いろいろな変化しながら楽な姿勢を見つけていっている様子がわかります。
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