身体のホームポジション
先輩ロルファーの藤本靖さんが昨年出された本
ワークショップでは、こちらの本と、現在「秘伝」に連載されている続編
「動きのホームポジション」からさまざまな考え方、エクササイズを紹介していただきました。
~ 以下HPより ~
身体のホームポジションとは、
「外の世界にある情報を、身体の内側で柔軟に受け取り、自然に反応できる身体の状態」、
つまり「通りのよい」身体であること。
そのためには、
● 目、鼻、口、耳、皮膚などのセンサーが緩んでいること
● 骨、筋肉、筋膜をうまく使って動く
の2つのテクニックが必要になります。
日常生活で自分自身が戻れるホームポジションを
わかりますか?
なにやら難しそう?
でも、そんなことはありませんよ。
ホームポジションという言葉は、パソコンのキーボードで「タッチタイピング」の際に、
『うまく動ける指の定位置』 として使われていますよね。
日常生活で自分自身が戻れるホームポジションはありますか?
それを、
外部感覚器官(目、鼻、口、耳、皮膚)、
内部感覚器官(筋、筋膜、内臓、皮膚)
をバランスよく使い、外からの情報に対して自然に反応できる自分を見つけていくもの。
(詳しくは書籍でお読みください。とてもお勧めの本です。)
感覚というものは、普段も使っているのですが、多くの方にとって『うまくつきあう、感じる』ということがとても難しいように思います。
そして、ヨガ、ピラティス・・・常々意識している人も、外からの不意な情報に自分を失ってしまうのではないでしょうか。
でも、見ること、聞くこと、嗅ぐこと、味わうこと、皮膚の感覚、イメージなどのちょっとした気づきでカラダが驚くほど変わるのです。
コントロールしない動きを
実際やったことは、軽いタッチで感覚を与えたり、イメージするだけ・・・
コントロールしようとするのではなく、コントロールしない動きをみつける。
「コントロールしない、意識しすぎない」
hinataへ来られる方は私に良く言われていると思います(笑)
決して圧をかけたり、ゴリゴリ動かしたりすることはありません。
ロルフィングって単に筋膜をリリースしているだけじゃないんですよ。
まさに上記のように
受け手の方の感覚を通して、自分自身でホーム(home)をみつけていってもらうものだと思います。
目から鱗のことがいっぱい。
そんなことで変わるの?と思うかもしれませんが・・・
パートナーの方に軽く触れ、イメージしてもらっているだけなのに、視野、歩き方、立ち方・・・
いろいろなところに変化がありました。
足に触れている時には、腰だけでなく手のあたりまで変化がありました。(筋膜のつながり、脳神経系への情報が作用しているのかもしれませんね)
セミナー後は…
明らかにカラダが違う、顎の位置が違う(いつもと噛み方が違う)、軽い頭痛。
ぼ~っとして帰りの電車を乗り過ごすはめに・・・
お酒飲んでませんよ。起きているのに「ここはどこ?」状態(笑)
「身体の中がもぞもぞ動いている」という感じでしたが、数時間でいい感じに落ち着きました。
おもしろいですね。
特に皮膚感覚は興味深いなと思いました。
皮膚の操体、鍼灸、経絡・・・とも関わりが深く、もっと探究してみようと思います。
(皮膚に手を置いて動く方向についていってあげるだけでカラダのバランスが整ったり、鍼灸はより浅く皮膚だけに刺す方が効果がでることも多いんですよ。)
発生的には、皮膚は外胚葉で、神経系(脳・中枢神経・末梢神経)、感覚器(耳、目、鼻・・・)などと同じです。
簡単に言えば、神経の外側が皮膚、耳、目、鼻になったということ(生物の時間で出てきたかな)
だから、いろいろな可能性が生まれる。
早速、日常生活&セッションに使いました。
かなりいい感じです。
講師の藤本さん、主催者のたかよさん、パートナーしていただいた方、みなさんありがとうございました。
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